허세진 작가님의 기묘한 단편소설집-구글캘린더 일본어 번역본

 

안녕하세요!

오늘 소개할 소설은 허세진 작가님의 기묘한 단편 '구글캘린더'입니다.

익숙한 스마트폰과 일상적인 앱을 배경으로 전개되는 이 이야기는 평범해 보이지만, 점차 미스터리한 사건들로 긴장감을 불러일으킵니다.

구글 캘린더에 추가된 섬뜩한 일정들, 그리고 그 일정이 현실로 이어지는 과정은 독자 여러분께 소름 돋는 경험을 선사할 것입니다.

일상 속에서 예기치 못한 전개를 만나고 싶다면, 이 소설이 바로 그 완벽한 선택입니다.

그럼, 이야기를 시작해볼까요?

 

こんにちは！

今日はホセジン作家の奇妙な短編『グーグルカレンダー』をご紹介します。

スマートフォンと日常的なアプリを背景に展開されるこの物語は、一見平凡ですが、次第にミステリアスな事件が緊張感を呼び起こします。

グーグルカレンダーに追加された不気味な予定と、それが現実へと繋がる過程は、読者の皆さんに背筋が凍るような体験を提供します。

日常の中で予測不可能な展開に出会いたい方には、この小説がまさにぴったりの選択でしょう。

それでは、物語を始めましょう！

 

グーグルカレンダー

 

3年間使っていたアイフォーンが壊れてしまい、ミンホは近所の携帯ショップに足を運んだ。ショップの店員が勧めたのはサムスンのアンドロイドスマートフォンだった。こうして、ミンホは初めてギャラクシーを手にすることになった。アイフォーンからアンドロイドに切り替えると、操作方法もまるで違うため、慣れるまでに1ヶ月ほどかかった。

それから約1ヶ月ほどが経ち、ミンホはアンドロイドスマートフォンを使いこなせるようになった。ところが、ある日から彼は自分が追加した覚えのない予定が、自分のグーグルカレンダーに登録されていることに気づいた。その予定は簡潔に記されており、追加されていたのは二件だった。

 

「6月22日午後3時。キムポ30代女性」
「6月27日午後10時。モク洞10代女子学生」
ミンホは奇妙だと思いながらも、アプリの不具合だろうと大して気にも留めず、無視してしまった。ところが、22日の夜、ニュースを見ていた彼は背筋が凍る思いをした。22日午後3時ごろ、キムポで30代の女性が何者かに襲われ、死亡したという報道が流れたのだ。ミンホはひょっとすると、この事件とグーグルカレンダーの予定に何か関連があるのではないかと考えた。もしかすると、これらの予定は殺人犯による犯行予告なのではないかとも思った。しかし、単なる偶然の一致かもしれない。そこで、次に登録されている予定も本当に何か事件が起きるのか、確認してみることにした。

 

次に追加された予定は「6月27日午後10時。モク洞10代女子学生」だった。ニュースはおそらく翌朝出るだろうと思われた。28日の朝、ニュースを確認したミンホは、自分の予感が的中したことを確信した。ニュースでは、前日の夜10時ごろに発生した殺人事件が報道されていた。それは、27日の夜10時ごろ、自習室での勉強を終えて帰宅途中だった10代の女子学生が殺害された事件だった。二つの予定がどちらも実際の殺人事件につながっていることを確認したミンホは、それが殺人者による犯行計画であると確信するに至った。これで終わりなのか？それともさらに犯行が続くのだろうか？ミンホはスマホでグーグルカレンダーアプリを起動し、追加された予定がないか確認してみた。あった。1件の予定がグーグルカレンダーに追加されているのを確認できた。

 

「7月3日午後7時。ヨンドゥンポ 50代女性」という予定が追加されていた。確かに、こんな殺人事件なら、近くにいる人たちは現場を目撃するかもしれない。

ミンホは事件が起こる時間を事前に知っているのだから、あらかじめその地域に行っていれば、事件の現場を目撃できるのではないかと考え、その日、ヨンドゥンポに行ってみることにした。

そして、7月3日になり、ミンホは午後にヨンドゥンポ駅へ向かい、スターバックスに入ってコーヒーを注文し、音楽を聴きながら時間を過ごした。

7時までにはまだ時間がたっぷりあった。コーヒーを飲み終えて、音楽を聴きながら座っていると、次第に眠気が襲ってきた。

 

時計を見ると、6時になっていた。あと1時間さえ過ぎればいいのに、まぶたがどんどん重くなってきた。そしてついに目が閉じて眠りに落ちてしまった。

気がつくと、すでに時間は午後8時を過ぎていた。大事なことが起きている場所でうっかり眠ってしまった自分が情けなかった。すでに事件は起こったようだった。カフェを出て路地を歩いていると、遠くの暗い狭い道のあたりに何台ものパトカーが止まっているのが見えた。その周辺には黄色いポリスラインが張られており、大きな事件が発生したようだった。その付近を通り過ぎながら、ミンホは今回の予定も計画通りに実行されたことを確認した。すでに3回目の殺人事件が起きたが、犯人はまだ捕まっていないようだった。ミンホは、犯人が一体誰なのか気になり始めた。もしかすると、犯人はミンホの親しい人物かもしれなかった。あるいは、ミンホのスマートフォンがハッキングされ、犯人が自分の犯行スケジュールを確認するために利用している可能性もあった。家に帰るために向かっていた駅で、ミンホはスマートフォンを取り出してグーグルカレンダーを開いた。新たな予定がまた追加されていた。

 

7月11日午後4時。バルサン30代女性」と予定が追加されていた。今回もミンホはその日を待つことにした。そして11日が来ると、ミンホは午後2時ごろにバルサン駅に到着した。そして、駅の近くにあるカフェに入った。事件は4時ごろに起こる予定なので、コーヒーを飲みながら待つことにした。コーヒーを飲み、ワイヤレスイヤホンで音楽を聴いていたミンホは、またもや意識がぼんやりしてきた。そして、再び眠りに落ちてしまった。

 

どれくらい時間が経っただろうか？口元から流れたよだれを拭いながら目を開けた。すでに時刻は午後5時を過ぎていた。今回も事件現場を見られずに寝てしまった自分にまたもや腹が立った。カフェを出て、人がたくさん集まっている場所へ歩いて行った。そこにはポリスラインが張られ、現場を調べている警察を大勢の人々が囲んで見物していた。

 

今回もグーグルカレンダーに追加された予定通り、犯人が殺人を成功させたことを確認した。ミンホは現場をしばらく見物してから駅に向かい、電車に乗って家に帰った。疲れがどっと押し寄せ、シャワーを浴びてすぐに眠りについた。

翌朝、目を覚ましたミンホは、ひとつの疑問が頭に浮かんだ。なぜ事件が起こるあの重要な時間に限って眠ってしまうのだろうかと不思議に思った。大学を卒業してからすでに3年が経ち、就職できずに親から小遣いをもらいながら生活しているミンホは、その日も何もすることなく日当たりの悪い半地下の部屋でぼんやりと考えにふけっていた。そして午後も特に予定がなかったミンホは、横になったまままた眠りに落ちてしまった。

 

眠りから覚めたミンホは、グーグルカレンダーを開いてみた。グーグルカレンダーには、また新しい予定が一つ追加されていた。「7月20日午後5時。マゴク 60代女性」と予定が追加されていた。ミンホは、すべての事件が自分がよく行く地域で起きていることに不思議さを感じた。今回はどうしても現場を自分の目で確かめたいと思った。

 

7月20日になり、ミンホはマゴクへ向かった。やはり時間を潰すため、カフェに入りコーヒーを飲みながら音楽を聴いていた。コーヒーを飲み、音楽を聴いていたミンホは、午後4時になるとまたもや強烈な疲労感に襲われた。絶対に寝てはいけないと目に力を入れてみたが、突然気絶するように眠りに落ちてしまった。

 

うなだれて眠っていたその頭が、突然持ち上がった。「ボキッ」という音を立てて、首を左右にひねった。眠っていたはずのミンホは、首と指の関節を鳴らしてから席を立ち、カフェを出た。カフェのショーウィンドウに映った男は、重厚な魅力を持つ白髪の老人だった。窓に映った自分の姿を見て、満足げに笑い、歩き出した。道を見回しながら、人通りの少ない狭い道を探した。そして、そんな道が一つ目に入った。ミンホ、いや、重厚な年配の紳士はゆっくりとそこへ向かって歩いていった。紳士は、普段とは違う鋭い目つきで通り過ぎる人々を選別していた。

 

5時になる前に、60代と思われる女性が道に現れた。紳士は周囲を見回しながら、拳ほどの大きさの石を探して拾い上げた。石を背中に隠しながら、ゆっくりと彼女の後ろをついていった。彼女のすぐ後ろにぴったりとつき、周りに人がいないことを確認すると、前にいるその女性を一瞬で攻撃し倒してしまった。瞬く間に片付け、石を遠くに投げ捨てた後、素早く歩いて再び先ほど座っていたカフェへ戻った。元々座っていた席に戻り、再び目を閉じた。
そして、ゆっくりと眠りに落ちた。

 

6時になると、ミンホはびっくりして目を覚ました。悪夢でも見たかのように驚いたミンホは、時計を確認して6時を過ぎていることに気づくと、テーブルを拳で「ドン」と叩いた。そして伸びをして立ち上がり、ゆっくりと家へ戻っていった。

 

白髪の老人がカフェを出ていく姿を、カフェのスタッフたちは無言で見送っていた。